1: オリエンタルな名無しさん@\(^o^)/ 2015/02/28(土) 18:08:37.66 ID:FHoDVk65.net
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「デミオ」が日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝き、国内登録車シェアが過去最高の7.6%と絶好調のマツダ。
原動力は、高効率エンジンに代表される「スカイアクティブ技術」と躍動的な「魂動(こどう)デザイン」。
新たにアピールしている4WD(四輪駆動)システム「i(アイ)-アクティブAWD」も戦力として加わった。
どんな路面でも安全に「走る歓(よろこ)び」を味わえるのが売りだ。
“第3の矢”として、富士重工業やアウディなど他の4WDブランドに一矢報いることができるか。

2月中旬、北海道士別市の試験コースでマツダの雪上体感取材会が行われた。
マツダがこうした取材会を開くのは2003年以来12年ぶり。12年2月に発売した「CX-5」を皮切りに、
今年1月に大幅改良した「アテンザ」、27日に発売された「CX-3」まで、
新世代商品群すべてにAWDモデルがそろったタイミングに合わせて企画した。

「マツダ冬の陣」と広瀬一郎パワートレイン開発本部長は笑顔を見せた。今後は恒例行事にして、
記者の感想や反応を集めて開発に落とし込み、「次の年にポジティブサプライズで返していく」という。
リーマン・ショックや円高など逆境が続く中、マツダは見事な復活を遂げた。
14年4~12月期連結決算では、世界販売台数がCX-5やアクセラなどの好調で前年同期比5%増加し
100万台を突破、営業利益と最終利益が過去最高を更新した。

同社幹部は「生きざまが変わった」と説明。走りやデザイン、安全性能などクルマづくりを根本から突き詰め直した。
そこから生まれたのが、パワーや燃費性能を高めた新型ディーゼルエンジンなどのスカイアクティブ、
生き物のような造形の魂動デザイン。統一された思想のもと、CX-5以降の商品群が送り出されている。

独自の4WDシステムもその一つだ。これまでスカイアクティブなどの陰に隠れて、あまり目立っていなかったが、
名称をi-アクティブAWDと統一し消費者に訴求していく考えだ。搭載車にはテールランプ近くに
AWDマークを付け始めた。コンセプトは「どんな道でも安心と走る歓びを提供」して、「環境にやさしい」こと。
センサーを使って雪道など不安定な路面や車両の状態を予測・検知し、それに備えて前輪と後輪の駆動力を最適に配分する。

「人は乾いた道を歩くとき大股だが、雪の上でやるとこけるので、足の裏全体を使い、滑らないようにべた足になる。
どういうけり方をすればいいか路面をみて判断しており、AWDの考え方と同じ」と広瀬氏は解説する。

取材会では、CX-5などのAWD車を雪の積もった旋回場などで試乗。滑っても自分の思った方向に操ることができ、
運転する楽しさが感じられた。4WDは重くて、高価で「燃費が悪い」というイメージが強い。
ただi-アクティブAWDはスリップによるエネルギーロスを最小化することで、燃費も安定性も向上。
ドライブトレイン開発部の八木康氏は「4WDの燃費が2WDを超えるまで挑戦を続けたい」と意気込む。

マツダにとって、4WDは営業面で新たな武器になる。国内では雪の多い北海道や東北、北陸、
海外でも北米や欧州などでニーズが大きいからだ。一方でアウディ「クアトロ」や富士重「シンメトリカルAWD」
など手ごわいライバルも控える。マツダはロータリーエンジンなどエンジンに強みを持つが、
1985年に日本初のフルタイム4WDを6代目ファミリアに搭載。4WDも長年、開発を続けてきたという。

アベノミクスで使われる「三本の矢」はマツダのお膝元、広島地方の武将・毛利家の教えだ。
一見地味だが、マツダの開発者たちの熱い思いがこもった4WDが消費者のハートを射止めることができるか注目だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150227-00000000-fsi-bus_all